降雪の多い地域でも結束バンドを使うことは可能です。
一年中気温が他の地域より低いとしても、一定の温度内であれば十分に機能するからです。ただしあまりに寒すぎると劣化が早くなることも考えられるので、定期的に表面の状態を確認することをおすすめします。そしておおよその使用可能期間を算出し、適切なタイミングで早めに交換するようにすればトラブルを防ぐことができます。ここで注意したいのは、降雪が多い地域での結束バンドの使用は他にも気をつけるべき点があるということです。
実は温度以外に影響を与える要素として、塩化カルシウムの存在が挙げられます。雪が多く降る寒冷地域では、道路に積もった雪を溶かすために融雪剤と呼ばれるものが使われています。凍結が発生しやすい橋や急な上り坂の近くに置かれていることが多く、雪が積もって滑りやすくなった路面に巻くことで、短時間で溶かすことができるというものです。実はこの融雪剤には塩化カルシウムが使われていることが多く、道路に撒いたあとに車で走行すると、サビが発生しやすくなります。
これは降雪時の結束バンドにも影響を与え、通常よりも劣化を早める要因として考えられています。周囲の状況を確認し融雪剤が使われそうな場所に関しては、対策を必ず施すようにしましょう。対策としては、交換するタイミングを早めにするのが効果的です。ただし交換するのが難しい場所や、周期を短くすると費用がかかる原因にもなりかねません。そのような場合には、塩化カルシウムに強い製品も開発されているのでそれを使うと良いでしょう。