屋外で使う結束バンドには紫外線対策が必要

電気の配線工事を行う際に欠かせないアイテムの1つとなっているのが、結束バンドです。

結束バンドはナイロンなどの樹脂でできたバンドで、ゴムや布などより耐久性に優れています。先端部が洋服のベルトについているバックルのような形状をしており、ケーブルの表面に巻いたうえで尾っぽの部分をバックルに通すと、ツメが引っかかって元に戻らなくなります。これによって、複数のケーブルを束ねておくことができるようになります。結束バンドは主に住宅やオフィスなどの内部に配線を通す際に、ケーブルがバラバラになったり垂れ下がったりするのを防ぐ目的で使われます。

ケーブルをひとまとめにしておけば、天井裏や配線ダクトの中などに収める作業もスムーズに進められます。また、屋外で用いられることもあります。屋外用の結束バンドには、紫外線に強い特殊な素材でできた製品が使われます。ケーブルの配線は室内だけでなく、屋外でも必要です。電線や電話線を外から建物の中に引き込む際はもちろん、照明や看板など屋外に設置された器具、太陽光発電装置などにもケーブルが使われています。

こうした場合、配線は太陽光線すなわち紫外線の直射を受けます。紫外線には樹脂素材における分子の結合を破壊する働きがあるため、直射を受けると屋内環境で使われる場合よりも樹脂製品の劣化が早くなります。そのため、屋外で使用される結束バンドには、紫外線の影響を抑える炭素微粒子を素材にしたものなどが使われます。

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