塩化カルシウムとは何か、雪国に住んでいる人であればわかるかと思われますが、首都圏に住んでいる人などは馴染みが薄い薬品なのではないでしょうか。

塩化カルシウムは融雪剤に使う薬品の名称で、雪が降り積もっている場所や凍結している場所に撒いておくと、太陽の光が当たると同時に発熱作用を促し、凍結している道路を溶かす役割を持つ、雪国には欠かせない薬品です。ただ、塩化カルシウムは融雪剤以外にも、未舗装の道路や大きなグラウンドなどの土ぼこりの発生を防止する作用もあり、色々な場所で使われているともいいます。塩化カルシウムは金属やプラスチックなどを腐食させてしまう薬品でもあり、自動車は金属が多く使われているので腐食が起こりやすい、融雪剤を撒いた場所にケーブルがある場合はケーブルを束ねている結束バンドなども腐食させてしまう可能性があります。

結束バンドは主に複数のケーブルをひとまとめにしたいときに利用するもので、住居内だけでなく道路の地下にある電線を結束バンドで結んでいることも少なくありません。最近は、電柱をなくして道路下に送電線を設置する場所も多くなっていますが、雪国などの場合は豪雪地帯では電線が切れてしまう恐れがあるため、電線を地中に埋めていることが多いようです。融雪剤を使うことも多いので、塩化カルシウムの結束バンドが採用されているのも事実、過酷な環境の中でも腐食を生じさせないものが必要になっています。